幽玄の蝶

蜉蝣(かげろう)の日常を綴ったブログです!

バージョン6全体のストーリー、人物批評

お久しぶりを通り越して一年ぶりにブログを更新です(*'▽')

 

何故かと言うと、バージョン6.5前期のメインストーリーが絶句するレベルで酷かったので、後期だけでこれ以上評価は覆らないと思い、それに対する批評をしたくて呼び起こしました。広場にも思いの丈を綴ったんですが、文字数制限がある為に全てを書ききれなかったので・・・(´_ゝ`)

 

なるべく言葉は丁寧にしますが、正直かなり辛辣です。

まだストーリーを進めてない方、ネガティブな意見を避けたい方はお戻りになるのを推奨します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バージョン6.5前期は、はっきり言ってなくても問題ない内容。これに尽きます。とにかく今更な内容が多く、それらに時間を割いた結果、話が全く進行していないのが最大の原因です。

キャラクターの扱いに関しても雑の極みで、何かあればとりあえず退場させれば感動すると思っている節すら見受けられます。

 

 

目次

 

 

 

Ⅰ:ラダ・ガートについて

バージョン6.0から登場している英雄ラダ・ガート。皆さんご存知、ガートラントを建国した初代国王です。悪神化した際の「共に天星郷を滅ぼそう」が印象に残るオーガですね。現代に至るまで現存している国の創設者と言う輝かしい功績を持ち、まさしく英雄の名に恥じない人物なのです・・・が、彼は他の英雄達とはある決定的な違いがあります。

 

それは6.5前期になってさえ掘り下げが一切ない事です。

 

6.0は今バージョンで登場する人物達の顔合わせ。

6.1はドワーフ三闘士、リナーシェ、ハクオウ。

6.2は双子兄弟。

6.3はミトラー、双子兄弟。

6.4は過去バージョンのキャラ達、レクタリス。

6.5前期はドワーフ三闘士、リナーシェ、ハクオウ。

(全編通してユーライザ)

 

こう書き出すと分かりやすいですね。ご覧のように、メインストーリー内で彼に関するエピソードは全くありません。パッケージイラストに描かれているにも関わらずです。一応6.3のサブクエストで、過去の彼に関するエピソードがありはしましたが・・・。

あくまでそれは現在の時間軸とは完全に切り離された過去であり、メインストーリーで描かれた他の英雄達のように、過去の話を軸として現代でトラウマを払拭するシナリオになってない為、結果として主人公との絆が深まっていないのが問題です。

悪く言ってしまえば、主人公からすれば最終決戦を目前にして顔見知りのおじさん程度の仲で、それ以上でもそれ以下でもないんですよね。容姿や大御所声優の力で辛うじて体裁を保っているだけで、あのまま6.0で退場しても問題ないレベルの存在になってしまっています。一個人としては活躍を期待していたキャラクターなだけに、その非常に残念な仕上がりに憤りを感じています。

 

 

 

Ⅱ:天使長ミトラーについて

バージョン6の舞台である天星郷を治める実質的なトップであり、他の天使達から羨望の眼差しを一身に受けているキャラクターです。・・・が、それは公式側がそう公言しているだけで、実際は諸悪の根源とも呼ばれるレベルの失態しか犯していない、作中屈指の問題児です。

普段は飄々としていて掴み所のない性格だが、随所で有能な力を見せつける・・・と言ったキャラクターを想定していたのかも知れませんが、ただただ無能で中身がないのがミトラーです。

 

彼女の評価を決定付けたのはバージョン6.2のラストシーン。悪神に狙われたアストルティアの楯を守るイベントがありますが、アストルティアにおいて楯がどれほど重要な物であるのかを理解しているにも関わらず、警備を増やせば大丈夫だろうと言う楽観的な思考の元行動を起こし、結果として楯を破壊されジア・クトの侵入を許す最悪の事態を引き起こしてしまいます。

何重にも策を張り巡らしたが、それすらも相手に読まれていた上での楯破壊なら不満も出なかったと思いますが・・・。何も考えてないと罵られても反論出来ません。

 

極めつけはその続きとなる6.3。地上に落ちたミトラーを天界に連れ戻すシナリオから始まりますが、そのあまりの無責任加減に激しい怒りを覚えた方も多いのではないでしょうか。

 

① 出会った早々、ここが居心地良いからもう帰らない宣言。

② 洗脳されていたとは言え、自身の失態に責任を感じ、その命を持ってジア・クトの侵攻を一時的に食い止めた部下ヘルヴェルを見ておきながら、ジア・クトに負ける運命だったと吐き捨てる。

③ 紆余曲折を経て天星郷へ戻る算段になるが、あくまでも自分自身の意志で戻るのではなく、他人に戻させようとする他力本願。しかもその運命を握る勝負が何故かバイクレース。

 

こう書き出すだけでも、有能とは程遠いですね。部下の命を何だと思ってるのでしょうか。これまでの話でミトラーが真に有能なキャラクターとして描かれていたのであれば、ピコがミトラーを慕う理由も納得がいくのですが・・・。無能なミトラーを異常なまでに担ぎ上げるピコの評価も下がってしまいます。

さらに追い打ちをかけるが如く、罪付きの話題がここに来て刺さります。

天使は地上人に対して、たとえ間接的であれど干渉してはならない。そのルールを破った者は罪付きと呼ばれ、贖罪しない限り命尽きても転生が出来ないとの事。

ユーライザは過去に主人公を間接的に助けてしまった経緯から罪付きと呼ばれ、一部天使から蔑まれていた描写があったのですが、間接的どころか直接交流を深め、大多数のプクリポに天使であると正体を知られたミトラーは歴史的大罪人になるのではないでしょうか?しかしながら何のお咎めもなく、のうのうと天使長の座に舞い戻るその姿は、非常に醜く許し難い光景でした。トップがこの有様なら、部下達も無能揃いになるのは自明の理ですね。根も葉もない噂を信じて主人公を貶めるも、自らの否を認めて直接謝罪したカンティスの方がまだ理解出来ます。

 

6.4では直接ストーリーに関わる事がなかったものの、神剣レクタリス、及びアストルティアの楯は、レクタリスの命を代償に創られた神具である事が明かされますが、彼女の壮絶な人生を目の当たりにした分、尚の事あんな簡単に破壊されて欲しくなったという気持ちが強くなってしまうんですよね。レクタリスが好きな方ほど、ミトラーの振る舞いを許容出来なかったと思います。

 

とにかく短絡的思考で後先を考えず、切羽詰まった状況であるにも関わらず何かをしているような描写もなく、最終的には上から目線で主人公に丸投げする・・・。ドラクエ至上でも最底辺クラスのキャラクターと言っても過言ではないです。これらが天然で生まれている分、嫌われるであろうを意図的に全面に出している「ドラクエ8」の名物王子チャゴスよりも悪質さを感じます。

 

 

 

Ⅲ:ユーライザについて

バージョン6のメインヒロインですが、主人公よりも前に出て勝手に話を進めていくその強引さから、度々プレイヤーから邪魔者扱いされているキャラクター。

 

ある意味では今バージョン最大の被害者でもあります。その理由は、ディレクターである安西崇氏のお気に入りキャラクターだからに他なりません。アップデートの一言コメントに対し、何かにつけて「ユーちゃんマジ天使」と発言する辺りにも、その溺愛ぶりが窺えます。

バージョン5まではサービス開始当初から予定されていたシナリオでしたが、バージョン6に至っては完全な新規です。それ故に、現ディレクターである氏がシナリオに介入する余地は多分にあったと推察されます。

 

広場の書き込みにもちょくちょくありましたが、大半のプレイヤーはユーライザ自体が嫌いなのではなく、主人公を差し置いてまで無理矢理話の中心に立たせようとする運営の姿勢に反感を抱いています。アップデートの内容が過去の焼き直しイベントばかりの中、思い出の写真イベントにプラスして彼女の髪型変化は複数に渡って実装したりと、こうも露骨に優遇してしまえば、プレイヤーは嫌でも「ユーライザ」と言うキャラクターを意識しなくてはなりません。

特に髪型などは再三に渡ってプレイヤーが熱望している要素の一つ。それをプレイヤーではなく、お気に入りのヒロインの為に実装すれば、批判の声で溢れるのは想像に難くないでしょう。

安西氏が、プレイヤーの目線に立って開発出来ていないのが分かるエピソードは他にもあります。バージョン6が始まって間もない頃の生放送で、天使達の態度が悪いとの話になった際、とても責任者とは思えない程の食い気味で「天使達が態度悪いのは理由があるの!」と反論しているシーンがありました。

安西氏はディレクターですので、当然後の展開を全て知っています。それ故の発言なんですが、次のバージョンが配信される数カ月間、プレイヤーはその真相を知りようもないんですよね。この辺りにも、運営とプレイヤーの間に明確な乖離があると感じます。(結局真相も、がっかりするレベルの内容であった事もそれに拍車を掛けました)

 

総じてユーライザが悪い・・・と言うより、安西氏の『自分のお気に入りをみんなにも気に入って欲しい』との願望が色濃く出た結果、現在のような形になってしまったと思われます。不自然なまでに自己主張を繰り返すのを抜きにすれば、キャラクターとして特別悪いとは感じません。

 

 

 

Ⅳ:6.5前期について

これまでのバージョンは賛否両論ありつつも・・・と言った感じでしたが、今回の6.5に至っては褒められる要素がほとんどなく、冒頭でも述べたように丸ごと消しても話が通るレベルの薄さです。

 

① 各英雄達のイベントをこなす

② ルティアナの試練を受ける

③ レンダーシア内海で決戦

 

大きく分けてこの3つしかありません。あまりにも肩透かしですよね。いつ盛り上がるんだろうと思ってたら、そのまま終わってしまいました。

 

①は後日談のサブイベントで事足りる話でしたが、内容が悪かったと言われたらハッキリNOと言えます。キャラクター毎の好き嫌いはあるでしょうが、人となりがより分かるイベントに仕上がっていたと思います。しかしながら、既に一度掘り下げているキャラクター達のイベントを、再度メインストーリーに組み込まなければならない理由付けが弱い為、プレイヤーからすれば尺稼ぎに見えてしまいます。それこそ、この掘り下げをするぐらいならラダ・ガートに焦点を当てて欲しかったと感じます。

 

②は完全に蛇足です。新マップの広さも含め、制作時間の大半を費やしているであろう内容物ですが、冥王、大魔王、竜神、時空神、闇の根源を倒し、アストルティアでは他に並ぶ者なしの英傑である主人公に、今更試練などが必要なのかと問われると疑問符しか浮かびません。いくらルティアナが過去の映像であったとしても、何らかの手段でパス出来なかったのかと。

試練の内容も、魔界のデモンマウンテンで行った大魔王の試練と酷似しており、焼き直し感が否めません。そしてクリアしても、それが別の何かに生かされてる訳ではないので、余計にやる意味を感じません。

 

極め付けは、苦労して手に入れた巨大化が、一瞬で使い物にならなくなってしまった点も虚無を加速させる要因になっています。後の展開を推察するに、また使えるようにはなるのでしょうが・・・Ⅲの項目で話した通り、プレイヤーがそれを知るのは数カ月後です。

 

③はやり方が間違っていた為、盛り上がりに欠けた印象があります。あれ程の質量を持った物体が内海を右往左往していれば、津波による被害でレンダーシア全域が壊滅しているであろう事は容易に想像出来そうなものですが、何事もなく平然と戦っていました。神の力で周辺の動きを止めた・・・などの「もっともらしい補足」があればすんなり話にも入っていけたと思います。後に参戦するアンルシアも、貴方の声が聞こえたから駆け付けたと言う謎の理由。あの大きさならレンダーシア中大騒ぎになっているはずなので、普通に姿が見えたからで良かった気がします。

 

そして今バージョンの最大の批判点であるアシュレイの死。6.2~6.3と2つのバージョンに渡って双子勇者の壮絶な人生について描き、道半ばで倒れたレオーネに未来を託されたアシュレイが、何の脈絡もなくあっさり退場してしまうのは違和感しかありませんでした。

これまで勇者の盾に命を削るような描写が全くなかったのにも関わらず、何故アシュレイだけがあのような致命的なダメージを受けてしまったのかが謎です。直前に魔物に攻撃を受けて瀕死であったなどの描写も皆無の為、本当に唐突です。敵兵器の攻撃を受け止めていたドルタムの方が余程危険な状態であったと思われますが・・・。あの体たらくでは、ここまで生きていた意味がありません。魅せ方が絶望的に悪い為、完全な無駄死にに映りました。アシュレイを好きな方ほど、この結末は納得いかなかったでしょう。

 

 

 

Ⅴ:総評

6.1や6.4など部分を通して評価出来るバージョンはあるものの、バージョン6全体で見れば非常にがっかりする出来だと言う評価になります。そもそも主人公は天界に用事がなく、星巡りの試練も無理矢理受けさせられているような状態からスタートしているのに加え、真相を確かめようともせず、根も葉もない噂を鵜呑みにして延々と主人公を口撃する天使達。出だしから大ゴケしていたのが、ここに来て完全に崩れ去ったと感じます。

もはや挽回は不可能ですが、最後くらいは納得のいく展開であるのを望みます。毎回楽しみにしていたドラクエのストーリーで、こんな批判を書く事になるとは思いませんでした。